「伝える」と言うのは、相手の心に言葉を届けることであると思います。
しかし、なんでもないと自分が思うような表現でも、相手の錯覚・誤解を
招いてしまうことがあるものです。
特に組織における報告では、前置きが相手の判断を狂わせるようなことも
起りえますので注意が必要です。
例えば、「もうご存知だと思いますが・・・・」と、決まり文句のようにこう言ってから
報告を始める人がいます。
ですが、一見何気ないこの前置きは、聞き手に報告を軽んじる気持ちを起こさせ
ます。
「なんだ知っていることなのか」と相手が初めに思ってしまっては、まずいのです。
そのために、重要なポイントが伝わらず、後で重大な問題が起こることも・・・・・
ですから、こと正式な報告では「情報を前置きなどのオブラートで包むと
無用の誤解を生む」ものだと、認識する必要があります。
たとえ以前に話したことがある内容でも、相手が忘れていることもあるのです。
更にその時には価値がなかった情報でも、報告するときには重要な情報であるかも
知れないのです。
他の人が持っている情報が加わることで、価値が変わることもあり得ますから。
PR